映画【ザ・コンサルタント】のあらすじ(ネタバレ)、感想を紹介
謎の会計士とそれについて調査する米国財務省、ハイテク企業とそこに雇われた警備会社、子供の治療施設などがからみ展開していくサスペンス・アクション映画【ザ・コンサルタント】。
U-NEXTで配信されていましたので視聴してみました。ネタバレを含むあらすじと感想をご紹介してみたいと思います。
監督:ギャビン・オコナー(「ウォーリアー」(’11))
出演:ベン・アフレック、アナ・ケンドリクス、J・K・シモンズ、シンシア・アダイ=ロビンソン、ジョン・バーサル
主な登場人物:謎の会計士クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)、財務省局長レイモンド・キング(J・Kシモンズ)、財務省分析官メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)、
企業の会計係デイナ・カミングス(アナ・ケンドリクス)、警備会社の男(ジョン・バーサル)、人工音声の声の電話の女(アリソン・ライト)
映画【ザ・コンサルタント】のあらすじ・ネタバレ
子供の治療施設で両親に弟と共に連れられて来た少年が、落ち着かない様子でジグゾーパズルをしていると、最後のピースが見つからずにパニックになりますが、近くの障害のある少女が拾って差し出します。そこの医師は夏の間こちらへ預けてみれば、と提案しますが、軍人である父親は断り、自分で育てると言います。
シカゴの田舎でクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は小さな会計事務所を開業していて、税金で困っている農家の夫婦の相談に乗った際に、その奥さんの付けていたアクセサリーについて尋ね、手作りなら自営業という事で、自宅の様々なものが控除対象にできることを教えて、節税のアドバイスをします。そのお礼にという事で、うちの土地に来てみるよう言われたので、広さを尋ねるとかなり広いため、趣味の射撃に使わせてもらうことにします。
一方、米財務省のキング局長(J・K・シモンズ)は、分析官のメディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)を呼び、世界の様々な場所でマフィアや武器商人と居る所を目撃されている謎の会計士について調べることを命じます。
メディナがその男について調べても様々な偽名しか出てこないのですが、顔の輪郭の画像データから調べると、他の省庁のデータベースからマフィアが襲撃され7人が殺害された事件の際に監視カメラに写っていた男の画像が浮かんできます。そのマフィアの盗聴記録から、襲撃の際に男が口ずさんでいた童謡が聞き取れて、専門家からは、何らかの心的外傷か、精神障害、自閉症を持っている人物ではないかと聞かされます。
クリスチャンは車で移動中に電話で人工音声の声の女性から、自分が調べられていることを知らされ、しばらくは普通の企業の会計を請け負う事を勧められて、ハイテク大手のリビング・ロボティクス社の仕事を請け負う事にします。
そして社長と話し合いの後、その企業の会計係デイナ(アナ・ケンドリクス)が見つけた会計上の不審な点についての調査を請け負います。
その翌日から調査を始めますが、たった一日で資金のごまかしを見つけます。
その夜、リビング・ロボティクス社の財務責任者が夜中にキッチンに降りると、不審な男3人がいて、銃を見せ、薬の過剰摂取で自ら死ぬか、上で寝ている奥さんもろとも暴行されてから死ぬかを選ぶよう迫られます。
翌日、クリスチャンがリビング・ロボティクス社に行くと、資料が片づけられ始めていて、社長は親友だった財務責任者を薬の過剰摂取で無くしたことから、調査自体を打ち切ることを告げます。
農家の夫婦は、2人組の男に拳銃を突きつけられ、射撃をしているクリスチャンを呼ぶように脅されます。しかし片方の男があっさりクリスチャンに撃ち殺されたので、もう一人が夫婦を脅して自分の車に乗せようとしますが、自分たちの車に何発も銃弾が着弾し破壊されたため、夫婦の古い車に乗せ、逃亡を図りますが、クリスチャンが荷台に飛び乗り捕まえ、その男を締め上げます。誰に頼まれたかを尋問すると、会計係のデイナとともに抹殺するように指示されたことを自白します。
そのためクリスチャンはその男を始末してから、車でデイナの所へ向かい、そこにいた殺し屋たちを倒してデイナを助けます。デイナを自分のトレーラーハウスへ連れて行き準備を整えた後に、二人で高級ホテルに身を隠します。トレーラーハウスの中にあった多くの銃や高価な絵画、クリスチャンの行動をデイナが不審に思い尋ねると、クリスチャンは高機能自閉症の為、人とうまく関われないことなどを話します。
リビング・ロボティクス社の資金の不正についても、海外の子会社に過大に支払い、それを自社株購入に充てることで、自社株の価格を釣り上げて、資金を得やすくしていた仕組みを教えます。
デイナも自分が高校の頃、イケているグループのようになりたくて試したがそうなれなかった話など共通点を話し合います。
メディナは仕事での知りあいの協力のもと、調査を始めますが、その会計士が使うさまざまな偽名がすべて有名な数学者の名前だという事が判明します。
そのため、数学者と同じ名前で開業している会計士についてデータベースから調べると、一件、不審な事務所が見つかり、周囲の店舗を使い巨額の収入をごまかしていることが判ったので、その会計事務所を経営しているクリスチャンの自宅へキング局長や他の職員と共に向かいます。
そこにあった保温水筒をみて、キング局長は納得したような様子を見せます。
クリスチャンは父親と共に軍服を着用し、離婚して家を出て行き再婚したのちに亡くなった母親の葬儀に出席しますが、何かの拍子で親族ともめ、その際にあわてて拳銃を構えた警官により父親は射殺され、クリスチャンは刑務所に収容されます。
そこでマフィアの会計士フランシスと同房となり、さまざまなテクニックと信用できる仲間の必要性を教わりますが、フランシスは刑務所から出され、マフィアにつかまり処刑されます。そののち、クリスチャンは刑務所を脱走しますが、その時に使っていたのが、その保温水筒でした。
フランシスに協力してもらいながらマフィアを起訴できなかったことから、捜査官時代のキング局長はそのマフィアを監視、盗聴していたのですが、そのときに何者かがそのマフィアを襲撃して7人を殺害します。
その後、退職をしようとしていたキング局長のところへ、人工音声の声の女が電話で大きな事件に関する情報を伝えるようになり、手柄を立てることが出来たため局長にまで出世できたことをメディナに明かします。
そしてキング局長は退職が近づいてきたので、これからはその電話の受け手をメディナがするように言いますが、さすがにメディナはためらいます。
リビング・ロボティクス社の社長は自分の邸宅にクリスチャンが来ることに備えて警備員や狙撃手を配置していますが、クリスチャンはどんどんそれらを倒していきます。その際に、警備会社の隊長(ジョン・バーサル)がモニターを見ていてクリスチャンが兄だと判ったので、撃つのを止めさせて、クリスチャンとふたりでこれまでの事を話し合います。
社長は自分の業績を自慢しますが、クリスチャンはあっさり射殺します。
そしてクリスチャンは弟にそのうち連絡すると言って去ってゆきます。
キング局長は報道陣との記者会見に際し、自分ではなくメディナに話させますが、メディナは今回の件は地道なチームワークでの調査の結果として話します。
そしてまた冒頭の子供の治療施設に両親に連れられた少年が来て、中を見て廻りますが、そこにいる女性がパソコンで人工音声を使ってクリスチャンに話しかけています。
所長によると、彼女は子供の頃からずっと30年以上にわたり会話をできない所長の娘だとのことで、寄付金でそのパソコンも購入することが出来たことを話します。
会計係のデイナの家には、トレーラーハウスで彼女が見かけた、お気に入りの画家の絵が贈られてきます。
そしてクリスチャンは一人、車でトレーラーハウスを引いてどこかへ去って行きます。
映画【ザ・コンサルタント】を観た感想
多数の伏線が張られた映画で、最後に繋がっていくことから、観ていて面白かったです。
続編が計画されているとの事なので、その上映前に見ておいてもいいでしょう。
米国では療育関係者、親の会などから、父親の育て方に関して大きな反発があったそうなので、あくまで映画のネタとして捉えてください。
映画【ザ・コンサルタント】はこんな人におすすめ
シンプルな映画では満足できない人には合うと思います。映画の中でベン・アフレックが使うのはインドネシアの格闘技だとのことで、東南アジアの格闘技に興味がある人にも面白いでしょう。
もし興味がある方は、U-NEXTを使えば無料で見ることができるのでチェックしてみてください。