大阪駅から適塾への行き方を紹介します
適塾とは、蘭学者、医学者であった緒方洪庵が開いた私塾で、正式には「適々斎塾」と言います。幕末から維新にかけて活躍した人材を多数輩出しました。
門弟には福沢諭吉、大村益次郎などがいます。天然痘の予防法である牛痘種痘法を伝えた緒方洪庵が蘭学を教えた所ですが、市街地の中なので結構、場所を知らない人は多いと思います。いまの大阪大学の前身とされています。
塾として活動していたのは1838年から1868年です。
大阪メトロでのアクセス
アクセス
JR大阪駅の中央口から出て、地下一階に降りると大阪メトロ梅田駅があります。
●大阪メトロ梅田駅 1番ホーム(なかもず行、天王寺行)
↓
●淀屋橋駅・2番出口
↓
●適塾
料金・所要時間
料金240円
所要時間15分位
大阪メトロ梅田~淀屋橋5分、淀屋橋~適塾5分
補足情報
淀屋橋駅は出口を間違えると、方向が判りにくいので2番出口を探して出ると良いでしょう。
タクシーでのアクセス
JR大阪駅の桜橋口を出ると、タクシー乗り場があります。
アクセス
●JR大阪駅・桜橋口
↓
●適塾
料金・所要時間
料金800円位(1.8km)
所要時間10分
補足
荷物の多いときには便利です。距離が短いので、道路が混んでもそれほど時間はかからないでしょう。5と10の付く日は道路が混みます。
適塾について
緒方洪庵は、牛痘法を広め、天然痘の予防と医学の近代化に尽力した人物ですが、適塾も開設して蘭学と西洋医学も教えました。
適塾は当時の藩校とは違い、出身地、出自を問わず計3000人の門下生が来たことにより、様々な人が当時の先進国であるオランダの学問を学んだことで、その後に影響を持つ人を輩出したのでしょう。
適塾は手塚治虫の長編漫画「陽だまりの樹」や、司馬遼太郎の小説「花神」にも出てくる場所です。
「陽だまりの樹」は、手塚治虫が曽祖父の手塚良庵とその周囲の人たちの事を漫画で描いたもので、幕末物なので千葉周作や清河八郎、山岡鉄太郎(鉄舟)等の剣豪たちも出てきますので、歴史や剣道などが好きな人には面白いかもしれません。
歴史書や小説で幕末から明治初期の事を読む人は多いでしょうが、漫画で読むとまた違った感じを受けそうです。
「花神」は司馬遼太郎が日本陸軍の祖とされる、大村益次郎の生涯を描いた小説なので、幕末から明治の初めまでの、武士の時代から近代的な国民兵制度が出来るまでを小説で読みたい人に向いているかもしれません。
長州藩出身なので、下関事件での敗北から、維新を経て、近代的徴兵制度へ行く流れが当時の感覚として解るでしょう。
適塾は月曜日と祝日の翌日、年末年始などは休みです。入場には入場料が掛かります。入場料等は下記にあります。
大阪駅からそれほど遠くないので、中之島などを散策しながら歩いて行くのもいいかもしれません。
最近は中之島は散策スポットとしての整備が進み、遊歩道が綺麗に整備され、カフェやレストランなどが川沿いに出来ています。
中之島公会堂はすぐそば、5月なら中之島公園のバラ園がちょうどいい季節です。バラ園一杯にバラが咲いているのは見応えがあります。
また、適塾は御堂筋のすぐそばなので、適塾に行った後はそちらを散策するのもいいでしょう。心斎橋までは4kmくらいです。心斎橋筋商店街のアーケードは長堀通あたりから始まりますので、雨天でも雨に関係なく難波まで見て回れます。
注:アイキャッチ画像はイメージです。実際の適塾とは関係のない建物です